五ツ星お米マイスター通信第5号「ごはん食の効用②」

★生活習慣病の予防はごはんを中心とした食事から

ごはんやパンなどの主成分である糖質は主にエネルギー源になります。糖質にもいろいろなタイプがあって、ごはんは多糖類のでんぷんが主成分。さらに粒食であるため、よくかんで食べるようになります。そのため、消化吸収や血糖値の上昇もゆるやかで、インスリンの分泌がなだらかなのが特徴です。

インスリンというホルモンは、血液中の余分な糖を処理して体脂肪としてたくわえる働きもしています。つまり、ごはんは、パンやジャガイモなどより体脂肪がたまりにくいというわけです。「ごはんを食べると太る」と思っている人も多いようですが、それはとんでもない誤解です。

さらに、ごはんはよくかんで食べるため満足感が得られ、食べすぎを防ぐことができるので、肥満予防やダイエットに好都合といえます。

ごはんは塩分を含んでいないので、パンやパスタに比べ適塩のおいしい献立が無理なく立てられます。パン、パスタ、うどんなどは、塩が添加された加工品。これにバターやハム、チーズなど副食の塩分が加わると、塩分のコントロールがむずかしいのです。

ごはんは、どんな味とも相性がよいのが特徴ですから、献立作りが楽になります。適塩のポイントは、組み合わせるおかずの味にメリハリをつけることです。ごはんを主食とするバランス献立なら、高血圧や心臓病などの予防に役立ちます。

お米マイスター 知識講座より